天井絵画作品解説会

2023年3月3日

Pocket

昨日,迎賓館赤坂離宮で行われた天井絵画作品解説会へ行ってきました。

会場はかつて「饗宴の間」と呼ばれ,現在では主に公式晩餐会が催されるほか,記者会見の場として使用される“花鳥の間”,講師は東京芸術大学の小林亜起子氏。

迎賓館の建築·装飾様式を西洋美術史の立場から,迎賓館を手がけた建築家や芸術家たちの創造の源泉としてのフランスの美術·装飾様式と比較して,専門的な見地から解説をしていただきました。

タピスリー(英:タペストリー)を専門とする小林先生ならではの,欄間に一部のみ切り貼られたタピスリーの特殊性や,その下に嵌め込まれた七宝焼との関連性など,タピスリーを手がかりとした花鳥の間全体の大変興味深い見解を聞くことができました。

今年 迎賓館を訪れるのは,1月の前庭プレミアムガイドツアー,2月に本ブログで紹介したエラールピアノ演奏会に次ぎ,今回が3度目ですが,飽くどころか,訪れる度に新たな発見があり,魅力が深まる迎賓館赤坂離宮。私もそのような人間になれるよう日々努めたいです。

三村(晃)