劇団四季“美女と野獣”初公演

2022年10月25日

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今月23日より,舞浜アンフィシアターにて開幕した劇団四季“美女と野獣”の初公演へ行ってきました。

ミュージカルが大好きで,勿論 四季の会 会員であり,5月の抽選当選時から待ち焦がれていました。

本作は1994年にディズニー·シアトリカルプロダクションがブロードウェイに初参入した舞台作品であり,劇団四季がディズニーと初タッグを組んだミュージカルでもあります。
1995年の東京·大阪での同時上演以来,全国各地で5,675回の公演を重ね,5年ぶりの上演となる今回は上海ディズニーリゾート内での公演を踏襲したリニューアルバージョンです。
楽曲構成や舞台セット,衣裳が変更されており,御伽噺でありながらも現代を生きる人々がより共感できるモダンな舞台へとアップデートされていました。

ベルと野獣の関係が動き出す重要なシーンである“愛の芽生え”。作中で唯一のベルと野獣のデュエットソングで,ベルと野獣が互いの内面に秘められている輝きを見出し,それに惹かれる自分に気づき始める様子を描いたミュージカルナンバーです。このシーンで野獣はベルと同じ内容の食事をしていますが,実際には動物と人では食性や代謝経路が大きく異なるため注意が必要です。

例を挙げると,犬は人間と違って唾液中に殆どアミラーゼを含まないため,特に日本人が主食としている米などの炭水化物の消化吸収が苦手です。典型的な人間の食事は,脂肪分や塩分が多く,嘔吐や下痢,場合によっては膵炎や腎臓病のような深刻な病態に繋がることもあります。また,玉ねぎ,長ねぎ,にら,にんにく,アボガド,ゆり根,ふきのとう,ぶどう,いちじく,パパイヤ,マンゴー,エビ(生),イカ(生),タコ(生),カニ(生),貝類(生),キシリトール,ピーナッツ,チョコレート·ココア,緑茶,コーヒー・紅茶,アルコールなどは犬に対して有害な成分を含むことが知られています。

昭和58年代では,犬の平均寿命は8歳にも満たなかったという調査結果があるのに対し,今では10歳~13歳程度まで生きることが一般的です。とくに大型犬と比較して成長の遅い小型犬では,平均寿命が15歳ほどといわれています。
フィラリア予防や混合ワクチンの普及といった予防医療の普及,獣医療の進歩なども要因の一つではありますが,医食同源というように,身体を作る食事の変化は犬の寿命を延ばすのに大きな影響があったといえます。

自身のペットの健康状態や日々の体調の変化を観察しながら,年齢や生活習慣を考慮し,栄養面や量,回数など 個々の状態に合わせた食事管理を心がけ,愛するペットと永く穏やかな日々を送れるよう努めたいものです。

 

三村(晃)